車ボディのダメージは何処まで改善できるのか?
車ボディは様々な外敵要因からダメージを受け続けます。これからご案内する以下11項目のダメージが、どのレベルまで改善できるかご説明すると
①鉄粉
②塗料ミスト
③黄砂
④花粉
⑤水垢
⑥飛び石
⑦鳥糞
⑧樹液
⑨虫の付着
⑩針で刺した様な無数の跡
⑪艶引け
①鉄粉
溶剤、ネンドでほぼ改善可能です。鉄粉の量にもよりますが、ボディを擦りダメージを受けた場合は、その後磨きが必要になります。
原因
線路際や工場の近く、ブレーキパットなどから鉄粉が発生しボディやホイールに付着します。
確認方法
洗車してもボディざらついたり、濃色車は小さな粒が確認できます。
放置すると
洗車しても取れないので、ボディやホイールに鉄粉が積もって行き、錆の原因にもなります。
対策は
屋内に駐車する。駐車環境を変える。定期的に除去する。
②塗装ミスト
ボディやガラスは、ほぼ改善できますが、擦って傷が入るので除去後は磨きが必要になります。樹脂、ゴム、プラスティック、モールなどの部分を綺麗に直すには部品交換が必要になる場合がございます。
原因
建築現場近くに車両を保管されている場合、塗料ミストが飛んできて車ボディに被ってしまいます。
確認方法
洗車後ボディが綺麗な状態で小さな色のある粒が確認でき、ボディはザラザラしてます。
放置すると
洗車しても取れないので被ったままの状態となり、売却時は車の評価も下がります。
対策は
建築現場の近くの車を置かない。発見したら直ぐに対応し改善する。
ワンポイントアドバイス
塗料ミストは保険で修復可能ですので、気が付いたお客様はご相談下さい。
③黄砂
黄砂の量や被ってからの時間などから、ダメージが酷くなければ改善可能です。
原因
3月~5月頃にかけて、中国からの黄砂が偏西風に乗って車ボディに被ります。
確認方法
小さな砂が被っているのでボディがザラザラしてます。
放置すると
車ボディを傷つける原因になります。
対策は
屋内に駐車する。頻繁に洗車する。
④花粉
花粉の量や被ってからの時間などから、ダメージが酷くなければ改善可能です。
原因
3月~5月頃、特にスギ花粉の舞う時期に黄色い粉が車ボディに被ります。
放置すると
ガサガサになってボディにダメージを与えます。
対策は
屋内に駐車する。頻繁に洗車する。
*雨が降り黄砂と花粉が混ざり合い、乾くとボディに黒いシミが出来てバリバリになり洗車でも簡単に落ちなくなり、ボディにダメージを与えます。
⑤水垢
ボディサイドや斑の水垢などは殆ど改善できますが、細部の水垢など固着している場合は一部残る場合もございます。エンブレム周りなどの細部水垢も除去可能です。
原因
屋外駐車や塗装面が傷んでいたり、定期的な洗車を怠ったりすると水垢付着原因になります。
確認方法
決まって水の流れるドアやドア下など線状の水垢が確認でき、ボディは洗車しても斑が残ります。エンブレム周りなどを囲むように黒くなってます。
放置すると
更に固着し取れ難くなって行きます。
対策は
磨きコーティングでリセットし、その後、水垢が付くまで車を放置しないで洗車する。
⑥飛び石
飛び石で付いた傷は改善できませんので、タッチアップ処理か塗装で修復となります。
原因
前方の車両が巻き上げた小石が当たり、ボディを傷付けてしまった場合など
確認方法
洗車後、ボンネット前方やフロントバンパーに塗装が剥がれた小さな傷が確認できます。
放置すると
錆の原因になります。塗装する事で飛び石傷は改善できます。
対策は
プロテクションフィルムを貼る。
ワンポイントアドバイス
フロントガラスの飛び石は車両保険で修理が可能ですのでご相談下さい。
⑦鳥糞跡
塗装に受けたダメージで修復可能か、不可能か、一部残る(ぼやける)か、磨いて見ないと判りませんが、現状よりは良くなります。
原因
屋外駐車で鳥が良く止まる場所の下に車を駐車している。
確認方法
乾くと白くなっているので判ると思います。
放置すると
鳥糞は酸性なので塗装を溶かしてしまいます。
対策は
屋内に駐車する。鳥が集まる下に車を駐車しない。見つけたら直ぐに水でふやかし除去する(乾拭き厳禁)
⑧樹液
被った場所にもよりますガラスに被った場合は水洗いで落ちます。ボディは早い時期に気が付けば落ちますが、時間が経過するとダメージを残す場合がございます
原因
樹液が出る木の下に車を駐車した。
確認方法
小さな点々がガラスやボディに被って、触るとべとべとする。
放置すると
車ボディにダメージを与え、時間の経過から磨きで修復不可能な状態になる場合もございます。
対策は
樹液の出る木の下に車を駐車しない。確認したら直ぐに洗車して洗い流す。
⑨虫の付着
洗車や溶剤などで殆ど落ちますが、酷い場合は跡が残る場合もございます。
原因
夏場の暑い時期に高速道路を走行。
確認方法
走行後、フロントバンパーやナンバープレート、ボンネット前部やグリル周りに小さな虫が付着している。
放置すると
固まり洗車でも取れ難くなり、ダメージを残す場合もございます。
対策
虫を確認した場合、出来るだけ早く洗車で除去する。
⑩針で刺した様な無数の跡
塗装を深く抉っている場合、磨きでは修復不可能です。
原因
過去に磨いたある事の車両や浮遊物のダメージ跡など。
確認方法
小さな点々がボディ平面部にみえます。
放置すると
現状回復は致しません。
対策は
塗装を塗り直す。
⑪艶引け
赤や黒い車両に見られる艶引けですが、改善可能です。
原因
塗装の経年や車両の使用環境などから、ボディが色褪せてしまった場合など。
確認方法
本来の色味ではなく、白っぽく艶の無い状態です。
放置すると
放置しても艶引けは戻りません。
対策は
塗装が経年で艶引けを起こしているので、磨きコーティングで改善する。
(上記ダメージは、状態により多少変動する事、実際に作業を施さないと判らない場合がある事をご了承下さい。ご希望の場合、試作業を致しますのでご相談下さい)
ダメージは更に状態悪化して行く場合や、放置しても改善することはございませんので、確認された場合は一度リセットして対策する事をお勧め致します。
どうぞ宜しくお願い致します。